新入社員のうちに知っておきたい行動5選

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入社から3か月。
「このままでいいのかな?」と漠然と不安になるタイミングではないでしょうか?
実は、新入社員の時期は”最も吸収力が高く”、”最も差がつきやすい”時期でもあります。

この時期に「何を意識して行動するか」を知っているかどうかで、1年後、5年後の評価やキャリアが大きく変わるのです。

今回は、あなたの未来を変える5つの行動を紹介します。

あなたの未来を変える5つの行動

行動①:尊敬できる先輩社員を複数人見つける

ロールモデルは複数持つのが正解

まずは「ロールモデル探し」から始めましょう。
ここで大事なことは、”1人に絞らない”ことです。

「A先輩は資料作成がうまい」
「B先輩の”部署の垣根を越えて働く行動力”が尊敬できる」
「Cさんは人望がある人」

それぞれの側面で「すごい!!」と思える先輩を複数人見つけることがポイントです。

”お世話係”の先輩社員に依存しすぎない

会社によっては、”メンター”という役割を担った先輩社員が、新入社員のお世話係として、手厚くフォローしてくれるかもしれません。
しかし、その先輩が、”すべての側面で”優れているかどうかはわかりません。
場合によっては、全く世話をしてくれない、名ばかりのメンターもいるかもしれません。
メンターガチャに左右されないためにも、複数人のロールモデルを自分の足で探すことが重要になります。

真似したいポイントを言語化してみよう

「自分だったら、どのスキルをマネしたいか?」という視点で観察し、”学びの基準”を社内に持つことが、最初の一歩になります。「Xさんは凄いな~」と漠然と尊敬するのではなく、真似したいポイントを言語化することで、次のアクションにつなげることが出来ます。

行動②:上司・先輩社員に質問をする

「質問は信頼構築の第一歩」って本当?

「こんな初歩的なこと、聞いていいのかな…」
「”そんなことも知らないの?”って思われないだろうか…」
「忙しそうな先に声をかけるのが気が引ける…」

そんな風に”質問するのが怖い”と感じたことはありませんか?
私自身も入社当初、まったく同じことで悩んでいました。
きっと多くの新入社員が、同じような不安を抱えているはずです。

でも、ここでひとつ覚えておいてほしいのは、
”質問をする”という行為は、相手の知識や経験を尊重する姿勢そのものだということですです。

質問が多い職場こそ、心理的安全性が高い

心理的安全性という言葉をご存じでしょうか?心理的安全性とは、組織やチームの中で、自分の考えや気持ちを安心して発現できる状態の事です。

実は、あなたが質問をしてくれることは、上司や先輩にとっても”助かる”行動です。
なぜなら、質問をしないままにしておくと、

  • 仕事のミスが起こる
  • 修正に時間がかかる
  • 最終的に上司の責任になる

というリスクが高まるからです。

さらに、質問しにくい職場では、新入社員が育ちにくく、職場全体の雰囲気も硬直しがちになります。逆に言えば、新入社員が質問を活発に出来る職場=心理的安全性が高い職場であり、これは組織としても理想的な状態です。

つまり、質問ができるあなたの存在が、職場全体を雰囲気を良くすることに貢献できるのです。

”考えたうえで質問する”が出来る人は評価される

「そうは言っても、やっぱり気が引ける…」
そんなときは、”5分間だけ自分で調べる”というステップを取り入れてみてください。

調べているうちに、
①自分が知りたいことは何か?
②どこまで理解しているのか?
③どこから先がわからないのか?
が明確になります。

これを踏まえて質問すれば、
「〇〇まで調べたのですが、△△の部分がどうしても理解できなくて…」
といった伝え方が出来るようになります。

こうした”思考のプロセス付きの質問”は、
「お!こいつ、よく考えて動いているな!」と先輩たちに好印象を与えるきっかけになります。

行動③:締切を”3つ”設定する(完成度30%/60%/100%)

上司との”認識のズレ”

新入社員がやりがちなミスのひとつに、”完成してから報告する”という行動があります。
実はこれ、私自身がやらかした痛恨の経験でもあります。

ある日、上司からざっくしとした調査依頼を受け、「こんな感じかな?」と自分なりに解釈して報告書を作成。
完成まで報告ゼロで突き進み、満を持して提出したら…

上司
上司

(資料を見て)……あ~、うん、そうじゃないんだよね…

わたし
わたし

(…え!?)

つまり、最初の方向性からズレたまま突っ走ってしまったんですね。
努力は無駄に、上司は苦笑い、自分はがっくり。誰も得をしません。

段階的に“締切”を設けることが最大のリスクヘッジになる

この失敗から学んだのは、「”認識のズレ”は、完成してからでは手遅れ」ということです。

そこで私が取り入れたのが、”「3つの締め切り」をあらかじめ自分で設定する方法”でした。
段階的に進捗を報告することで、”ズレ”が小さいうちに修正できるのです。

進捗意味目安時間
30%骨組み・アイデア出し着手から数時間〜1日
60%方向性の確認・粗仕上げ中間報告レベル
100%完成・提出最終提出日

「会議の枠を確保する」だけで質問がしやすくなる

特に、「質問するのが苦手…」という方には、この3ステップ進行はおすすめです。

というのも、「30%報告の打ち合わせ」という”名目”をつくっておけば、堂々と質問できるからです。
「わからないことがあるから呼びました」ではなく、「定例の進捗報告会であり、目的は”ズレ”を修正するためだから、質問して当然」という空気が出来上がります。

おすすめのやり方

  • 【進捗報告会(30%)】、【進捗報告会(60%)】、【最終提出日】というタイトルで、上司との打ち合わせをセッティング
  • 打ち合わせ前に「不安な点リスト」を簡単にメモ
  • その場で上司に「ここがわかりません」と共有してズレを修正

上司・マネジメント層にとっても“安心”につながる

この進め方は、マネジメントする立場から見てもありがたいのです。
進捗が”見える化”されていれば、上司としても「任せて大丈夫だな!」と安心してタスクを預けることが出来ます。
上司からの信頼感も勝ち取りつつ、仕事の質もアップ!評価されること間違いなしです!

行動④:”分析・言語化”する習慣をつける

思考を「見える化」出来る人は強い

社会人1年目のうちは、指示されたことを「とにかくやる!!」という姿勢になりがち。
もちろんそれも大事ですが、ただ作業をこなすだけでは”成長”にはつながりません。

そこで意識してほしいのが、自分の頭で「なぜ」「なにを」「どうやって」を考え、言葉にする習慣です。

なぜ“分析・言語化”が重要なのか?

なぜ”分析・言語化”が重要なのかと言えば、それは、上司や先輩社員と”認識をすり合わせる”ときに、絶大な効果を発揮するからです。

たとえば、あなたがタスクを進めるときに、自分なりに以下の思考を整理できていれば__

  • なぜこの作業が必要なのか?(Why)
  • 何を目指しているのか?(What)
  • どういうアクションが必要なのか?(How)

上司に確認する時にこう言えるはずです

「私なりに、○○という目的のもと、□□を目指して、△△というステップで進めようと考えています。この認識でズレがないかご確認いただけますか?」

このような言語化ができると、「主体的に考えている」「進め方が明確」といった高い評価を得ることが出来ます。

私がこれまでに出会ってきた中で、
特に上司や他部署から信頼されている人たちは、例外なくこの“分析・言語化力”に長けていました。

彼らはただ言われたことをこなすだけでなく、
「そもそもこの業務は何のために?」という問いを自ら立てて、
目的と手段を明確に整理し、共有することを習慣にしていたのです。

実例:メーカーの企画業務における言語化プロセス

私がメーカーで働いていたときの実体験です。
新商品の企画段階で、まずは以下の5W1Hフレームワークを使って、自分なりに情報を整理しました:

  • Who(誰に向けた商品?)→「この商品は20代の男性会社員をターゲットにしています」
  • Why(なぜ売れると考えた?)→「◯◯な悩みを持つ層に対して、競合他社よりも手軽に解決できる特徴があるからです」
  • What(達成すべきゴールは?)→「◯◯の売上を達成し、△△の評価基準を満たすことです」
  • How(どう進めていく?)→「社内の○○部と連携し、まずテスト販売を通じて仮説検証を行います」

このように自分で考えて整理した上で上司に報告すれば、話の通りも良くなり、必要な修正点も早く発見できます。

いきなり完璧を目指さなくてOK

最初からキレイに言語化できなくても大丈夫です。
大切なのは、「問いを立てて、自分なりに考える」という姿勢。

まずはこういったステップから始めてみましょう:

  1. タスクをもらったら、目的・手段・背景を自分の言葉で整理してみる
  2. メモや日報にまとめて、上司や先輩に共有・確認してみる
  3. 指摘された点を踏まえて、分析&言語化を“改善”していく

この繰り返しで、あなたの「考える力」も「伝える力」も確実に伸びていきます。

行動⑤:”行動”を起こす

最後にシンプルですが、最も大切なのは”行動を起こす”ことです。

いくら本を読んでも、頭で理解しても、実際に行動しなければ成長は始まりません。

「まだ早いかも」「失敗したらどうしよう…」と考え、行動を先延ばしにするのはもったいないです。なぜなら、”あなた”が新入社員であれば、仮に”失敗”したとしても評価してもらえます。

”失敗”をするなら今です!

”頭でっかちで、何も行動を起こさない新入社員”と、”自己成長のために失敗を恐れずチャレンジする新入社員”、あなたがマネジメントする立場なら、どちらを評価しますか?

自己成長のための小さな一歩を踏み出してみましょう!
その一歩が、あなたの漠然とした不安を解消する一助となるのです。

終わりに:行動の差が、未来の差になる

入社1年目は、”与えられた通り”に過ごしても生きていくことは出来ます。
でも、”一歩踏み出す行動”を積み重ねた人だけが、2年目以降で「抜け出す存在」になれるのです。

ぜひ、今日紹介した5つの行動のなかから、1つでもピックアップして”行動”してみてください!

「”行動”は、”経験”になる。”経験”は、”武器”になる。”武器”があれば、”自信”がつく。」

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この記事を書いた人

メーカー勤務の現役社会人(社会人9年目)。
入社4年目で海外転勤により米国での出向任務を経験。(英語苦手)
社会人7年目で転職活動をはじめ、キャリアシフトを経験。
自身が学んだ働くコツ、海外赴任・転職活動などの経験談をもとに、不安を抱える新入社員・若手社員に向けたブログを掲載。

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